Renesas Starter Kit+ for RZ/T2M
RZ/T2MはACサーボなどの産業機器に求められる高速処理やリアルタイム応答性、産業イーサネット対応、機能安全などを実現する最上位のリアルタイム制御向けMPUです。最大動作周波数800MHzのArm® Cortex®-R52を2個と、大容量の密結合メモリ(576KB)を搭載しており、キャッシュメモリの使用で起こる実行時間のブレをなくし確定的な高速応答処理を実現可能です。モータ制御で使われる周辺機能はCPU直結の低遅延専用バスに配置しており、CPUからの高速なアクセスが可能です。
また、マルチプロトコル・エンコーダ・インタフェースを搭載しており、インクリメンタルエンコーダだけでなくA-format™やEnDat、BiSS® といった各種アブソリュートエンコーダ・プロトコルをサポートしております。さらに、TSN対応の3ポートのギガビットイーサネットスイッチおよび、EtherCATスレーブコントローラを搭載しており、EtherCAT®などの主要な産業イーサネット通信とモータ制御をワンチップで実現することが可能です。
Renesas Starter Kit+ for RZ/T2Mは、RZ/T2Mの評価および開発用のキットです。オンボードエミュレータを搭載しており、付属ケーブルとPCを接続するだけですぐに評価を開始することができます。またボード上にはGigabit Ethernet PHYやOctalFlashなどの高機能ICが豊富に搭載されており、RZT2Mの様々な機能の評価が行えます。
特長
- RZ/T2M MPU 320ピン(R9A07G075M24GBG)搭載
- Gigabit Ethernet PHYやOctalFlashなどの高機能ICを搭載しているため、拡張ボード無しでRZ/T2Mの評価や開発が可能
- Pmod™/Grove®/QWIIC®/mikroBUS™といった汎用インタフェースを搭載
- 外部拡張用のピンヘッダを準備しており、自由度の高い評価が可能
- エミュレータ回路を搭載しており、USBケーブルでPCと接続するだけでプログラムデバッグが可能(USBケーブルはエミュレータ接続用と電源用の2種類を付属)
- ルネサス統合開発環境e² studioとFSP for RZ/T2も使用可能
*ドキュメント、サンプルソフトは、ルネサスエレクトロニクスwebサイトより入手可能